ーーーーガラッ。 病室のドアを開けると朝陽を浴びながら窓の外を眺めているキャラメルブラウンの髪が目に入る。 名前を呼ぶと小さな顔をゆっくりとこちらに向けた。 「爽太、おはよう」 花が綻んだような笑顔にこちらまでつられて口角が緩む。 「寝てなくていいの?」 そう問うと不機嫌そうに頰を膨らませた。 「もう、心配しすぎ。大体私どこも悪くないんだよ?」 そんな彼女を諭しながら彼女の好きなプリンを2つテーブルに並べる。