診察が終わり、何となく病室に戻りたくなくて中庭に出た。



ベンチに座りおもむろにスマホを取り出す。



優ちゃんとのL◯N◯を開いて見るが新しいメッセージは入っていない。


「はぁ…」


ため息とともに頭も垂れると首元で何かが揺れた。


そっと覗いてみると、それはチェーンに繋がれたリングだった。


私、こんなの持ってたかな。


首から外し、手に乗せてよく見ると心臓がドクンッと大きく脈打った。