「だ、だから…恋人同士ってこと…。」
苦し紛れにそう答えた私だけど。
そんな答えで、ドS春馬くんが納得するはずがなく…
「恋人同士?…具体的には?」
そう問いかけながら、ジリジリと私との距離を詰めてくる。
そして…
私の顎をグイッと持ち上げ、キス。
「ナツの部屋でこんなこと…イケナイことしてる気分。」
そう呟きながら、再び顔が近づいてきた、その時。
「ただいま〜!」
1階の玄関から、お母さんの声が聞こえてきた。
すると、私の顎に触れていた春馬くんの手がそっと離れ…
「…続きはまた後で。」
そう耳元で囁かれ、春馬くんは何事もなかったかのように部屋を出て階段を降りていった。
この三連休…
私の心臓、バクハツしちゃわないかな…。

