そんな冗談を言っていた春馬くんだけど…




「ナツはこの家で、この部屋で、育ってきたんだな…」




改めて部屋を見渡しながら、そうポツリと呟いた。




「あの日、春馬くんが公園のベンチの下に携帯忘れてくれてよかった。そのことがなくても出会えたけど、先生としての春馬くんに最初に出会っていたら、きっとこういう関係にはなってなかったもの。」




春馬くんの横顔を見ながら自然とそんなことを呟いた私。




そんな私を見て、春馬くんはニヤッと笑った。





「“こういう関係”って、どういう関係?」



「えっ…」




「例えばどういうことする関係??」




しまった。




ドSスイッチに火をつけちゃったみたい…。