「し、知ってたって…何を……」




「夏海が、先生とお付き合いしていること。」




そう言ってお母さんは、フッと笑った。




「玄関で立ち話もなんですから、先生、どうぞお上りください。」





お母さんがリビングに姿を消した後、春馬くんと顔を見合わせた。




「お母さん…知ってたって言った…よな?」



「う、うん…」



何で?




どうして?




お母さんは、私が教師と付き合ってること知ってても…




それでも、毎晩私が家を出るのを許してくれてたってこと?





そんな疑問を抱きながら、春馬くんとリビングへ向かった。