「ゆ〜チョコレート持ってきたよ〜」

きたきた、窓から不法侵入の子犬理タ

でも今日は土曜日だよ?しかもまだ朝の7時

流石にもう少し寝かせてよ〜。

うん、もう一眠り。


…。


ん?今何時?ってか右腕重いんだけど…

…。

「え?!理タ?!なんでいんの?!ってかなんで上、着てないのよ!!」

「んー…ゆ〜起きたぁ?」

「起きたぁ?じゃないわよ!うーえっ!上なんで着てないのよ!」

「あ〜、ゆ〜と寝てたら暑くなって脱いじゃった!」

と無邪気な顔で言ってくる理タ

それもそのはずだ、今何月だと思ってんの

8月に密着して寝るとかアホか!

いや…怒るとこそこじゃないか…。

「ゆ〜さっきから何自問自答してるの?」

え?!

「ぜ〜んぶ、口に出てるよ〜」

「う、うるさい!」

「ってか…そんなに肌見せられたら俺…由依のこと食べるよ?」

そう今の私はお気に入りの部屋着でズボンなんて膝上で太ももだって結構見えてる、上も胸が見えるか見えないかのなんとも絶妙なところからボタンが始まってる

「着替えろ、ちび由依…食うぞ」

「あ、へ…食べるなアホ!」

「何言ってんの?チョコの事だけど?笑」

って理タが私をからかった後ほっぺたに

chu…


え!まってまってまって今キスした?!

なんなの!

んーもうっ!ホントなんなの今日の理タ!

子犬なんかじゃないオオカミだ!

冷静になろう、うん

熱でもあるんだ、きっとそうだ、うん

「…理タなんかあった?」

「…俺も男だ。忘れるな」

いや、知ってますとも。

理タが男ってことくらい…