「ゆ〜泳ぎに行こう〜?」

理タが子犬のような目で誘ってきた

「…浮き輪ほしい」

…。

運動神経がいい私。唯一出来ないのが水泳なのだ

「そんなの知ってるよー?ゆ〜の隣に何年いると思ってるの?」

それもそっか、理タの家族と何度も海に行ってるし、プールだって行ってる。
その度に強がって浮き輪いらないって言って結局溺れておじさんや理タに何度も助けられてる

「早く、ゆ〜行こ〜?」

「今行くっ」

羽織っていたパーカーと洋服を脱ぎ理タが持っていた浮き輪を身につけていざ海へ!

「ちょ…それはずるいって…」

「え?どうしたの理タ?やっぱり水着変?」

顔を真っ赤にしてぶつぶつ言ってる理タ

熱中症?理タが?まさか〜笑

「へ、変更!海なし!砂浜で遊ぶ!」

って理タが言い出した

「おい、理タ〜どうしたんだよ〜。海行かねーの?ゆ〜ちゃんと笑」

「お前がゆ〜って呼ぶな。俺は海に行かねー!絶対行かねー!こんなかわいいゆ〜ダメだろ!」

「…えっ///」

「じゃぁ健人私たちは海いこ?」

そう言って茉央がパーカーを脱ぐと

「…理タ…俺も海に行かない」

「だろうな」

…結局理タと健人がダメだの一点張りでせっかく買った水着も虚しく海には入れず砂浜で遊ぶことになった

もちろん理タのパーカーを強制的に着させられて…