その時、私の怒りは頂点に達し上原に平手打ちしようとしたら……… その前に上原に手首を掴まれてしまう。 「そうあつくなんなよ。 夏帆の前ではちゃんと好きなふりを演じてるから。 向こうも幸せそうだし、これ以上どうしろってんだ?別れろって? じゃあ夏帆が傷つくことになるけどそれでいいんだな?お前は。」 「………っ!」 できれば別れてほしい。 だけど別れたら何も知らない夏帆が傷つくだけだ。 そんなの……… 耐えられない。 幸せな夏帆の表情を思い出すと、余計泣かせたくないのだ。