ようやく落ち着いた頃。
「小野田さん、大丈夫?」
それでもまだ心配してくれる須藤くんは本当にいい人だ。
「ご、ごめんね、こんなことして……」
「気にしないで。
海斗がやりすぎたのが悪いから。」
そう言って笑う須藤くんだけど、その笑顔はいつものように感情が読めない。
「だから、こいつが悪いだろ。
逃げようとするから。」
上原はまだ私のせいにしてくるし。
だから私は、今度は須藤くんのシャツを掴み、上原の方を向く。
冷たい瞳が私をじっと見つめ、怯みそうになるけど………
「あんたと話すことは何もないでしょ!
それに昨日のこと話したって誰も信じるわけないじゃない!」
あんな夢みたいな話、私だったら信じない。



