すると次の瞬間………
上原に殴りかかる2人の男。
だけど上原はいとも簡単に2人の攻撃を避け、一発蹴りをいれる。
鈍い音とうめき声に私は思わず顔をそらして目を瞑った。
その後も、残りの男たちが
「うおお!」と大きな声を上げていたからきっと上原に襲いかかったのだろう。
男たちは確か10人くらいいたはず。
そんな奴ら相手にあの上原が1人で勝てるわけない。
急いで助けを呼ばないと………。
だけど足が動かない。
せめて私は警察を呼んだりしないと、上原が死んじゃう………!
金縛りにかかったかのように固まる体。
それからもしばらくの間動けないでいたら…………
「このまま俺に全滅させられるか、こいつら連れて逃げるかどっちがいい?
その知恵1つない馬鹿な頭でも考えたらわかるよな?」
という、上原の声が聞こえてきた。
だから私はうっすら目を開けると………
「………っ!」
数人の男たちが地面に倒れ、顔には傷がついていた。
着ていた服も乱れており、出血もしていた。
残りの男たちは怖がっていて、うわぁぁ!と声を出しながら倒れている男たちをそれぞれ抱えてバイクに乗り込んだ。
そしてまた大きな音が鳴り、逃げるようにして遠ざかっていくバイク音。



