「小野田。」 私の名前を呼ぶ上原に……… もう笑顔はない。 「すぐ片付ける。 これ持ってその場から動くな。」 いつもよりも低いトーンで話し、私に鞄を預ける上原。 「う、上原はどうする気……?」 「見たくないなら目を瞑っとけ。」 それだけ言い残し、上原は男たちの方へと歩み寄る。 な、なにをしようとしてるの……? あのビビリでもある上原が、どうしてあの怖い男たちに向かっていけるの……? 頭がうまく追いつかない。