人気者の上原はいつも不機嫌




「……無視が1番辛いんだけど。


なんか、悪いな。
怖がらせて。」


今度は少し反省したような顔をし、謝る上原。


そんな上原を見て、少しだけ不安や怖いという気持ちが和らいだ。


「………別に、怖がってない。
ていうかどうしたの?」


私がそう返すと、ようやく話してくれて嬉しかったのか、ぱっと表情が明るくなった。


「良かった……。
いや、駅から家まで遠いのかなって思って。」


不覚にも可愛いと思ってしまう自分を殴りたい。


「まぁ、結構あるけど……」
「遠い上に暗い道が多いんだな。人通りも少ないし。」


「ここらへんは案外田舎に近いからね。」


何気なくそう返すと、上原はぼそっと
「それはやばいな。」


と呟いたけど上手く聞き取れなかった私。