そんな時、遠くでこちらに歩いてくる2人の姿を見つけた。
すれ違う人の多くが2人を見ていて、存在感の大きさを示している。
「あ、2人ともこっちだよ!」
夏帆が笑顔で手を振る。
そして2人はやってきた。
「おはよう。」
そう言って笑顔で挨拶をしたのが、慎也くん。
そしてもう1人が………
「………はよ。」
眠そうな顔で挨拶をした、上原だった。
高校2年の冬、あれから上原は夏帆と一緒にいるうちに夏帆に惹かれていき
高校3年の時に2人もちゃんと想いあって付き合うことになった。
今ではお互いすごく幸せみたいだから私としても嬉しかった。
「じゃあ行こっか。」
夏帆の言葉で、私たちは動き始めた。
自然と夏帆の隣に上原で私の隣に慎也くんしなる。
夏帆と上原は大学が違うから、会う時間が少ないって言ってたな。