ーー「小野田さん、怪我は?」
2人が私の元に来てくれた時にはだいぶ身体が動けるようになっていて、自分でブレザーを着た。
須藤くんが心配そうに私を見る。
「大丈夫だよ。
それより2人の方が………ごめんね、また私のせいで。」
その怪我から、今回は前よりひどかったのだとわかった。
「慣れてるから。」
そう言って須藤くんは笑った。
その笑顔に、胸が締め付けられる。
と、思ったら突然彼は立ち上がった。
「じゃあ俺、帰るね。
海斗、小野田さん家まで送ってあげてね。」
そしてまた、私を見る須藤くんはやっぱり笑っていて。
「ちゃんと全部話すんだよ?」
そう言い残し、私の返事を待たずに背中を向けて歩き出してしまう。
違う、ダメだ。
ここで須藤くんが帰っちゃ……
「須藤くん……!」
慌てて彼を呼び止める。
「………どうしたの?」
須藤くんは立ち止まって、そんな私の方に振り向いてくれた。



