そしたら突然男たちの手の動きが止まり、美月さんを見る。
2人は美月さんが心配なのだと、一目でわかった。
きっと美月さんが大事な存在なのだと
そう思った瞬間………
大きくドアが乱暴に開く音がした。
私も、男たちも、そして泣いていた美月さんもそこに視線を向けると……
須藤くんと、上原がそこから入ってきた。
「………っ。」
2人は怪我をしており、身体のあちこちに血が滲んでいた。
その綺麗な顔にも傷ができている。
そこまでして、2人はここに来てくれたんだ。
「……お前ら、小野田さんになにして……」
普段の落ち着きはなく、冷たく男たちを睨みながらこちらに来ようとする須藤くんの腕を上原が掴んだ。
「慎也、落ち着け。」
上原に止められた須藤くんは、黙って立ち止まった。
そんな時、美月さんが口を開いた。
「………あんたたち、怪我したくなかったら裏から逃げて。」
それは私の前にいる男たちに向けて言った言葉。
それを聞いた男たちは顔色を変え、私から離れて須藤くんや上原の反対方向へ走って行く。



