「それに案外最低なのは海斗の方かもよ?」
その時、美月さんから笑顔が消える。
最低なのは上原?
そんなこと、あるわけ……
「なんで私が淳一の代わりにここにいるかわかる?」
ふいに、美月さんの声のトーンが落ちた。
そんなこと、わかる書けない。
と思っていたら……
「あの日、淳一は海斗に生死をさまよう状態になるまで殴られ続けたの。
あの時の海斗は人の感情なんて持ってなかった。
海斗の仲間の1人が止めてなかったら、きっと淳一は………死んでた。」
と、静かに話し始めた。
「でもなんとか命は助かって
だけど淳一は、記憶喪失になった。
全部忘れたの。
私のことも、仲間のことも。
記憶喪失になって初めて淳一と会った時
淳一は私を見て震えだしたの。
身体があの日のことを覚えていて、そんな淳一を見た両親がもう二度と淳一に会わないでって言われた。
ねぇ、あなたにこの気持ちわかると思う?」
………知らなかった、美月さんのその後のこと。
相当、辛かったと思う。
私に美月さんの気持ちはわからない。
だねどね………上原だって自分を見失うぐらい、仲間を狙われて悔しかったんだ。



