人気者の上原はいつも不機嫌





ゆっくり立ち上がって、まだ全力で動ける俺たちの方を見た。


『……お前ら、行くぞ。
向こうは人数が多いから気抜くな。』


その表情は明らかに怒っていて。


初めて見た、その姿。




だからこそ余計に
罪悪感がたまっていく。


『……海斗、慎也。
お前らは大きい戦力だ。


相手の雑魚は捨てて幹部以上とやれ。』


その言葉に慎也は返事したけど、俺はできないでいた。


『……海斗?
ぼーっとしてたらダメだよ。』


珍しく慎也にも注意される。
だめだ、集中しろ俺。



そして優斗さんの後ろをついていき、外に出た。


相手は予想以上に人数が多く、こいつらに仲間はやられたのだと思うとようやく罪悪感よりも怒りが勝ってきた。


ようやくバイク音が止み、敵の中心にいた男がおりたかと思うと………



「………は?」



その男の後ろに、もう1人乗っていた。


そいつはヘルメットをとるなり、俺の方を向いていて………




そいつは、確かに美月だった。




こっちを見て、笑ってる。