人気者の上原はいつも不機嫌





それから時は経ち、ある日。


“あの時”はやってきた……。




それは、またいつものように仲間と集まっていたある日。


携帯が鳴って、電話に出ると知らない男からで


美月を人質にしたというものだった。


その後写真付きの美月と場所が書かれてあり
すぐに助けに行こうとしたら優斗さんに止められた。



『海斗、それは馬鹿だろ。
1人で行くのは無謀だ。


何があるかわからないだろ。』



結局、総長を含む優斗さんを含む族の半分の人数を連れて行くと言った。


その中には慎也もいた。


『じゃあ誠、こっちは任せたぞ。』
『ああ。』


誠さんはその場に残った。



なんか俺のせいで巻き込んだなって思いながらも、優斗さんの気遣いに感謝した。



だけどいざ来てみれば敵は3人しかいなくて
俺だけでも十分だった。


それでも美月は泣いていて、相当怖い思いをさせたと思った。



『優斗さん、すいません。
俺のせいでこんな巻き込んで……』


『いや、もしなんかあった時のためだったから大丈夫。


美月ちゃんも無事でよかったな。』


俺の腕の中で泣く美月は小さかった。


だから仲間には先に戻っててもらい、俺は美月を家まで送ってから戻る。



『か、いと……!
本当にありがとう……。』



家へ入る前、美月はそう言って笑った。


その笑顔が、何を指しているのかも知らずに俺は仲間の元へ戻ることになる………。