「海斗は今も、小野田さんが好きだよ。」
はっきりと。
須藤くんはそう言い切った。
嘘だ。
2回も拒絶した私のことが、まだ好きだっていうの?
そんなわけない。
それに第一、上原には一途に想ってくれる夏帆が………
「真菜、自分の気持ち隠すのはもうやめようよ。」
その時、開いていた教室のドアから委員会を終えたらしい夏帆が入ってきた。
もしかして、聞かれてた………?
こちらに向かって歩いてくる夏帆。
そんな夏帆に対し私は立ち上がって近づき、お互い対面する形になった。
強く、揺るがないその瞳が私をじっと見つめてきた。
「ち、違うよ夏帆……」
「本当はずっと、わかってた。」
と、思ったらそう言って俯く夏帆。
わかってた?
何を………?
「海斗くんが、真菜を好きだってこと。」
「………え…?」
予想外の言葉に、私は驚く。
だって、もし本当に気づいてたとしたら夏帆は………
今までどんな思いで、上原の隣にいたの……?
辛かったに決まってる。
そう思わせたのは、私の存在があるからで
なんで私は親友である夏帆にそんなことを思わせてしまったんだろう。
でも後悔したってもう遅くて。
「それとね、真菜も海斗くんが好きだって、
2人が両想いだってことも知ってた。
ずっと前から。」
その時もう一度私を見る夏帆の目は、涙で潤んでいた。



