人気者の上原はいつも不機嫌





「話したかったの。
須藤くんのお父さんと。」


「どうして?」


「………このままじゃ、ダメな気がして。


私が言うのもおかしいと思うけど、どうかお父さんと一度話してほしい。」



それでどうなるか、なんてわからないけど。


このままあやふやに終わるなんかよりずっといい。



少しの沈黙が流れる。
それがすごく長く感じて、息苦しい。



それから少しして……


須藤くんがようやく口を開いた。



「………わかった。



じゃあ父さん、この子送ってくるから家で待ってて。話はそれからにしよう。」



どうやら話してくれるみたいで安心した。


でも……


「私は1人で帰るから大丈夫!
道は知ってるし!」


邪魔でしかないよね。



慌てて帰ろうとすると、須藤くんに腕を掴まれ動けなくなってしまう。


「ほら、待って。
俺が送りたいだけだから。」


そう言って須藤くんは私の前を歩いた。


急いでお父さんの方を向き、頭を下げる。


「お邪魔しました……!」
「ああ。本当にありがとう。」


そしたら笑顔で返してくれた。



結局その後、私は須藤くんの後ろをついていき、送ってもらうこととなった。