人気者の上原はいつも不機嫌




須藤くんのお父さんを見れば、顔が強張っていたから私まで緊張してくる。


絶対私がいて驚くだろうな。


なんて思っていたら、リビングのドアが開いた。


真っ先に私と目が合う須藤くんに、もちろん笑顔はないどころか驚いてもいない。


冷たい目をしていて、ゾッとする。


それは怒っているときに見せた、須藤くんの表情と一致した。



「………あんたが小野田さん連れ込んだの?
何する気だったんだよ。」



………あんた。


それが須藤くんのお父さんを指していることはすぐにわかった。


「もしかしてついには息子の女にまで手を出そうって?


ふざけんなよ。」


須藤くんのお父さんに向かって歩く彼を、私は立ち上がって慌てて引き止めた。



「ち、違う……!
私が勝手についてきたの!


須藤くんのお父さんは何も悪くない。
だからどうか責めないで……!」


私が言うと須藤くんはようやく立ち止まった。


「………何もされてない?
本当に無事?」


「うん、全く何も。
ただ話してただけなの。」


じっと目をそらさず須藤くんを見れば、どうやら信じてくれたようで。



「良かった……。
でもじゃあなんで小野田さんがここにいるの?」



と聞かれた。