「………私は、たとえ昔に女絡みが良くなかったとしても、今が違うならそれでいいです。
けど、その、須藤くんと私は少々他とは違った関係でありまして………」
あれ、これって言っていいものなのかな?
「それは、少し気になるな。」
どうやら、須藤くんのお父さんは須藤くんのことを何も知らないらしかった。
ただ女遊びが激しかったのと、危ないことをしてるんじゃないかって思ってたくらいだったらしい。
だから私は暴走族のことには一切触れずに、須藤くんとの関係の経緯を話した。
「………そうか。
それは確かに他とは違うな。」
私の話を聞いて、優しい笑みを浮かべる須藤くんのお父さん。
さっきのような固い表情はない。
どこか吹っ切れているように見えて、大丈夫だろうなんて謎の安心感もあるし。
「でも、慎也が君をどう思ってるかは容易に想像できるな。」
「そ、そうですか……?
私にはよくわからなくて………」
「いや、すぐわかるかな。
慎也はああみえて意外とわかりやすいから………」
そのとき、ガチャッと鍵が開く音が聞こえてきた。
きっと須藤くんが帰ってきたのだろう。



