お父さんは、知ってるのかな。
須藤くんが暴走族に入ってること。
「この間、家に帰った時君を見て驚いたんだ。」
須藤くんの家を目指しながら歩いてる時、彼のお父さんが口を開いた。
「すいません。
勝手にお邪魔させてもらいました。」
「いや、そういうことじゃなくて………
慎也が家に女の子を連れ込むの、初めてだったから。」
「………え?」
その言葉には驚いた。
だって女遊び激しかったというから、てっきり今まで何回も女の人を家に呼んでたことあるのかと…………
「驚いた?
それは本当なんだ。
ただ何回か家まで押しかけてきた女の子は何人かいたけど………」
………あー、そういうことか。
確かに須藤くんを本気で好きになった子が今まででいないはずない。
だからその人が、家まで来たのか。
ありえなくもない。
「だから君が慎也にとって何か特別な人なのだろうっていうのはすぐにわかった。」
特別な人、なんて。
私は須藤くんにとってどういう存在なんだろう。
あまり、考えたことなかった。



