「君と、話がしたい。」
須藤くんのお父さんは、まっすぐに私を見つめ、須藤くんにきつく当たった人とは思えなかった。
でも確かに須藤くんが言ってたのは事実だから………
「無理、かな……?
いきなりこんなこと言ってすまなかった。」
返答に困っていると、須藤くんのお父さんが諦めたようで。
でも、ここで別れるとなんだかダメな気がした。
「あ、えっと………大丈夫です!
その、今は無理なんでまた後日か夜なら………」
「真菜、行きなよ。」
その時、私の言葉を遮った夏帆。
「え、でも……」
「また行こう?それに、私はいつでも話できるし。だから明日の放課後、話しよう?」
ね?と言われ、どうしようか悩んでしまう。
「ほら、私はいいから。
じゃあ私は行くね!」
「え、あっ、夏帆………!」
私が呼び止める前に行ってしまった夏帆。
「………すまない、2人の邪魔してしまったな。」
「い、いえ!あの子とは明日でもいけるんで……!」
夏帆にも、須藤くんのお父さんにも気を遣わせてしまったな。
あとで夏帆に連絡しよう。
なんて思いながら、須藤くんのお父さんを見上げると………
「家、ここの近くなんだがそこでもいいかな?」
と、言われ頷く私。
あ、でも……
「須藤くんは家にいないんですか?」
「ああ、今日は遅くなるらしい。」
そうなんだ……。
そういう連絡はちゃんととってるんだな。
表向きの親子、を演じているのだろう。



