私は待とうと思ったけど、別に勉強を教えるたびに一緒に帰ってるわけじゃない。
たまに一緒に帰ることはあっても毎回じゃないし、約束もしてないから帰ろうと思い歩き出したら………
突然上原に腕を掴まれた。
「………え?」
振り向くと、上原は口パクで
待って、と言った。
は?
なんで待たないといけないの?
それにさっきから上原は一言も話さず、ずっと相手からの話を聞いているように見えた。
どうしたんだろう…………。
そして、ようやく上原が話し出したかと思えば………
「りょーかい。」
いつもよりトーンを落としたその声に、思わず私は驚いてしまう。
この感じ………
昨日と同じだった。



