ーーそれからしばらく経ち
ガチャッと玄関のドアが開く音がした。
上原のお母さんは真っ先にそこに反応する。
そしてリビングにやってきたのは……
「お父さん!お母さん!」
無表情の上原と、明里ちゃんを抱っこしている須藤くんに笑顔の明里ちゃんだった。
3人とも無事なようで安心する。
しかも見た感じ傷一つなかった。
須藤くんが明里ちゃんをおろすと、明里ちゃんは上原のお母さんに駆け寄った。
「明里……!」
「あのね、お兄と慎也すごかったんだよ!
いーっぱい倒してね、かっこよかった!
2人が1番に明里を助けてくれたんだ!」
そう言って笑う明里ちゃんは怖がっていなくて
上原のお母さんはそんな明里ちゃんを抱きしめながら上原を見た。
そして無表情の上原は………
突然頭を下げだした。
綺麗な姿勢でまっすぐと。



