人気者の上原はいつも不機嫌





ーー前に一度来たことのある上原の家。


慣れた手つきで鍵を開け、ドアを開ける上原。


お邪魔します、と言って玄関に入るけど
家の中から物音一つ聞こえてこなかった。


出かけていないのかな……?


明里ちゃんならすぐ駆けつけて須藤くんをみにくるだろうに。


恥ずかしがってるのかな?なんて思いながら、私たちはリビングに向かうと………



「………っ、海斗…!」



涙目で上原に駆け寄るお母さんと、険しい顔で椅子に座るお父さんがいた。


「えっ、なんだよどうした?
2人してそんな暗い顔して………」


「明里、知らない……!?
まだ帰って来てないの……!


学校に連絡しても、もうだいぶ前に帰ったって言われて


他のお母さんたちに連絡しても知りませんって言われて………どうしよう……!」


「お母さん、落ち着きなさい。」


前に会った時のような陽気さはなく、静かに上原のお母さんを落ち着かせようとする上原のお父さん。