「………小野田さん?どうしたの?」
じーっと私が須藤くんを見つめるものだから、彼が私の名前を呼んだ。
慌てて視線を前へと戻す。
「な、なんでもない……!」
あつくなる顔を隠すように一歩前を歩き、私たちは下履に履き替え上原を待つ。
少しして上原がやってきた。
「『上原にしては上出来だな、まだまだだけど』だって、先生に言われたぞ。
だから小野田はまだまだらしいな。」
……いちいち言わなくていいことを言ってきやがる!
「これからテストに向けて頑張るんですー。
今回も須藤くんに負けられない……!」
「ずっと2位は嫌だから俺も今回頑張ろうかな。」
「な、それはもっとやばい……!」
なんとしてでも勉強時間を確保しないといけないな。
「ほら、突っ立ってねぇで行くぞ。」
そんな私を見てから歩き出す上原に、私と須藤くんはついて行った。



