「もういい。
早く行こう。
明里ちゃんに会いたい!」
「はいはい。
じゃあ先行っといて。
先生に渡してくるから。」
そう言って上原は先に教室を出た。
私と須藤くんも横に並び、靴箱を目指して歩く。
「久しぶりだなぁ。
明里ちゃんに会うの。」
「小野田さんは明里が大好きなんだね。」
「もちろん!
でもそんな明里ちゃんは須藤くんにメロメロなんだけどねー。」
まあこんなイケメンに優しくされたらメロメロになって当然か。
「確かに明里は可愛いね。」
「だよね!
もうそんな明里ちゃんにメロメロだよ。
一途だし、須藤くん見て照れてるのも可愛かったなぁ………」
………あれ。
こうやって思い出しながらはしゃいでる私って結構気持ち悪い?
「そうだね。
でも俺は、小野田さんの照れてる顔の方が好きだな。」
「………っ!?」
楽しそうに笑う須藤くん。
そうからかって、私を照れさそうとしてる……!!
「もう何されても照れないからね!」
「じゃあ試していいの?」
「断固拒否します!!」
小さく笑う須藤くんはやっぱり楽しそうで。
最近またそんな笑顔が増えてきてるから、私としても嬉しい。
でも前よりも近く感じる須藤くんに、女子はどんどん話しかけて近づいている。
それはなんだか嬉しくない。



