人気者の上原はいつも不機嫌




ーー「うわっ、もういい時間だな。」


最終下校時刻を告げるチャイムが鳴り、外を見るとすでに薄暗くなっていた。


「本当だ。
じゃあ帰ろっか。」


「やったー!
やっと終わった!早く帰ろうぜ!!」


勉強から解放された上原は嬉しそうに笑う。


「そんな喜んでるけど上原、家でも勉強しなさいよ?」


「げっ……!」


上原がすぐ嫌そうな顔に変わった。
あからさますぎでしょ。


「全く………、ちゃんとやらないと再試験合格できないからね!」


「……ちぇっ、やればいいんだろやれば。」


「はぁ!?
めんどくさそうにしてるけど、あんたが合格しないと………」


上原の言い方にイラッとし、言い返そうとしたその時。




昨日のようにどちらかの携帯が鳴った。





だけどその音は私のものではなく、昨日の須藤くんと同じ音で、上原のスマホだった。


私は上原を見るけど、昨日みたいに無表情になることはなく


「悪い!」


と笑顔で謝りながら電話に出た。