「………へー、本当にいいんだ?」
その時ニヤリと悪そうに笑う上原はどこか裏が出ている気がする。
「な、なによ……」
「明里が『慎也とお姉ちゃんに会いたい!』だって。
今日父さんも帰って来るの早いから、2人がいけるなら家に来てご飯食べないか?っだってよ。
それでも帰るのか?」
なっ………!
そんな言葉で誘惑するのは超反則!!
「うー……。
そんなの断れるわけないじゃん。」
「なら決定な。
慎也ー!お前も今日居残りな!」
少し離れた須藤くんに向かって上原は叫んだ。
須藤くんは困ったように笑うだけ。
ほら、もー。
あんたの表の顔のせいで須藤くん困ってるっての。
……あ、ちょっと待って。
「夏帆は?誘わないの?」
ここで私が行ったらダメな気がする。
「ああ、前もって聞いてるけどダメだって。」
「そっか。」
なら、いいんだけど………って、それでも私が行っていいものなの?
“いつも通り”の関係なら行っていいんだけど、なんか違う気がするし
前に比べてより一層モヤモヤは増えていくばかり。
………このままじゃ、ダメな気がするって。



