「真菜は優しいね。
助けたいんだ?」
こうしてる間にも、須藤くんの体力は奪われていく。
何度も頷けば、また洸哉は私の頬に手を添えた。
「じゃあ約束して?
真菜は俺のものだって。
俺から離れないって。
そうだなぁ、あとは俺のこと『愛してる』って、言ってほしいなぁ。」
洸哉は笑いながら話すけど
私は怖い気持ちでしかなかった。
もし、言えば私のこれからはどうなるかなんて想像できる。
多分恐怖で支配される。
でも、言えば須藤くんは無事だから………
「………わかった、約束する。」
洸哉の目を見て私は言った。
「うん、それから?
俺がほしい言葉言ってくれないと、約束したことにならないよ?」
まだ、足りないとでも言いたげな顔で
だけど目を細め嬉しそうに笑う洸哉。
これを言ってしまえば全てが終わる。
なら私は………
「………洸哉、あいし……」
そう、言いかけた瞬間。
近くでバイク音が聞こえてきた。
それは一瞬のうちに大きくなり………
一台のバイクが、乗り込むようにして入ってきた。
さすがのそれには洸哉も、私も驚き視線をそちらにやり
須藤くんや彼に殴りかかっていた人たちも動きを止めバイクの方を見た。



