人気者の上原はいつも不機嫌




「真菜、どんどん綺麗になっていくね。」
「………っ。」


髪を触れていた手が今度は頬へと移る。
優しく撫で、俯く私の顎を持ち上げた。



整った顔の洸哉が、私を見て笑う。



「俺のために綺麗になろうって努力してくれたの?
それはそれで嬉しいなぁ。」


「は、なして……!」


顔をそらしたいけれど、力が強くて敵わない。


「恥ずかしいの?
………あ、そっか。


俺たちの仲間が見てるから照れて当然だよね、可愛い。」


豹変した洸哉が怖くて
だけど何もできなくて


悪魔のように笑う洸哉を見ないように逃れようと、ぎゅっと目を閉じる。


その時………



シャッターのようなものが開くような、大きな音が鳴った。




洸哉も私も、そこに視線を向けると………



「………小野田さん!!」



息を切らした須藤くんが
薄暗い倉庫のようなこの場所に入ってきた。