人気者の上原はいつも不機嫌




その手から、洸哉から逃れようとするけど
全く身体は動かない。


「……真菜?
俺が、怖い?」


「怖くない。
でもなんでこんな風に縛るの?」


怖いと認めるのは嫌で、こんな時でも否定する私。


「それはね、あいつらに洗脳された真菜だから逃げるかもって言うのと………


あいつらを、おびき寄せるため。


ごめんね、真菜。
苦しいだろうけどもう少し我慢して?


俺だって早く真菜を抱きしめたい。」


そう言って、笑う洸哉は悪魔のように見えた。



私は、洸哉がこんな人だったってことに気づかなかった。



それで須藤くんや上原に、洸哉はそういうことする人じゃないって庇って………


簡単に人を信じるな、と言った上原の言う通りだ。


だから私は今こういう状況にあるのだ。



もし、2人が来たら?
洸哉は……


「須藤くんと、上原をどうするつもり?」
「もちろん俺たちの仲間で潰しにかかるよ。」


さらっと平気でそんなことを言った。



だから私は何度も心の中でつぶやく。


私のことはほっといて、どうか助けに来ませんように。