人気者の上原はいつも不機嫌




それは一月の末頃。


「私が、ですか?」
「そうだ。学年代表として頼む。」


朝、担任に呼び出されて話していた。



内容は今日の午後から行われる進路についての講演があって


ここの卒業生からの話みたいだから、代表として私が昼休みにその人と少し話してから体育館へ案内する、ということだった。


当然断れるわけもなく
素直に受け入れて昼休みを待つ。


………ずっと、心が重い日々が続いている。


どうすればいいかなんてわかるわけない。


私が2人の間を持ったところで
意味がない気がするし、まず勇気がない。


2人は2人でそのままでいい、みたいな感じだから余計苦しい。


なんでこうなったのだろうか。
どうしたらこうならずに済んだのか。


何度も考えてはもう遅いと頭の中でかき消し、その繰り返し。


窓の外を眺めれば
空は青く、晴れていて。


私の心と真逆みたいだった。


って、勝手に悲劇のヒロインぶってる自分にも腹が立つ。


違う、私はこんなことを考えたいんじゃない。


どうにかして、2人の関係を戻したいんだ。
なんて、これは偽善?綺麗事?


結局答えは出なくて、昼休みはやってきた。