「……なに、してるの?」
それは上原とはまた違った
低くて怖いと思うような声。
涙で視界がぼやけるから、誰なのか目ではわからなかったけど……
声の主は確かに須藤くんだった。
上原は慌てる様子もなく
ゆっくり私から唇を離した。
それでと涙は止まらなくて
手は離されたから涙を何度も拭う。
その後、須藤くんは私たちの元へとやってきて
上原は須藤くんを見た。
そこからは、本当に一瞬で
耳を覆いたくなるほど、鈍い音が教室に響いた。
その後にガタッという机がずれる音が鳴る。
………え?
頭が真っ白になった
呆然としてしまう私。
確かに、見た。
視界にはっきりと映った。
須藤くんが、上原を殴ったのを…………。



