人気者の上原はいつも不機嫌




「………やっ……」


その時、上原が私の鎖骨の少し上あたりに唇を押し付けた。


突然のことで身体も思考回路も固まってしまう。


かと思えば舌を這われ、上にあがっていき
身体が反応した。


「うえは、ら……何して……!」


身体を動かそうとしても力が強くて敵わない。


そんな強引さに
やめようとしない上原の行動に


わからなくなって、涙が浮かんでくる。


どうしてこんなことするの?


ねぇ、私たちって“いつも通り”に戻ったんじゃないの?


私はもう、忘れようと頑張って
ここまできたっていうのに………


まだ、惑わせようとするの?



そのまま首筋に移動し、須藤くんにつけられたのと同じ場所で上原が止まる。


そこに、須藤くんのような優しさはなく
まるで真逆だった。


強引で、力が強くて



何より痛い。
身体も心も。



上原はそこにまるで獣かのように噛み付いたような気がした。


痛みが走る。