「ほら、海斗くんの勉強、毎回教えてくれるでしょ? 今だって頑張って教えてくれてるし………」 「それはね、親友の彼氏だから仕方なく! あんまり追試とか伸びすぎると、夏帆との時間が少なくなっちゃうでしょ?」 せっかく2人は仲がいいのに。 そんな2人の時間が、あのバカな上原のせいでなくなるなんて許せないから! 「本当に真菜は優しいね。」 そう言って笑顔をみせる夏帆に心が温かくなる。 だから私は……… 今日も頑張って上原に勉強を教えようと、思えたのだった。