人気者の上原はいつも不機嫌





ーー「……はぁっ……はぁ……」


ようやく解放される頃には全く力が入らなくて、須藤くんに身体を預けていた。


息が苦しく顔だけでなく全身もあつい。


心臓の音がうるさくて
須藤くんに聞こえるんじゃないかってくらい。


そんな私に対して須藤くんは息一つ乱れていない。




………手慣れてるなって。




簡単に溶かされてしまった。
彼のペースにはまってしまった。


そんな須藤くんに、私はもう逃げられないんじゃないかって。


須藤くんが私を引き寄せる。


「………もう俺さ、無理かもしれない。」


耳元で低くどこか甘い声で囁かれ、
身体が反応する。


「代わりでもいいって思ってたけど、もうできそうにない。


………忘れてよ、全部。
俺だけ見てほしい。」


色っぽいその声に、私は惑わされる。


自分が何をしたいのかわからなくなってきて、中途半端。


これでいいのかって思うし
やっぱりモヤモヤはとれない。


でもそんな中途半端な自分に、今の須藤くんの想いは心地よく感じて………


もう彼に身を任せて、忘れるのもありなんじゃないかって、本気で思ってしまう。