人気者の上原はいつも不機嫌




「その女、20代でさ。
俺の方が歳が近かったと思う。


それで籍を入れる前に一緒に住んでて、ちゃんとお母さんしてくれて。


だけど父親がいなくて2人で家にいた時
女が本性みせたんだ。



急に俺に抱きついてきて
『私はあなたの方がいい。』ってわけのわからないこと言い出して。


『全部教えてあげるからね』って言って悪魔みたいに笑いながら急に服脱ぎだして」


須藤くんは止まることなく話すけど、私はうまく理解ができなく遅れていた。


だってそんなこと、想像なんてできないから。



「その時タイミング悪く父親が帰ってきたと思えばその女、俺引っ張ってソファの上に倒れて


全部女の思い通り。


はたから見れば俺が押し倒して襲ってるようにしか見えなくなって


父親はそれ見て固まって
でも俺、少しは期待してたんだ。


父親なら俺のこと信用してくれるって。」



そう思った俺もバカだよね、言って須藤くんは自嘲気味に笑ったから、私は包まれた腕の中で首を横にふった。