人気者の上原はいつも不機嫌




やっぱり須藤くんの前だと安心して、心が温かくなって


落ち着くんだ。


ねぇ、須藤くんはどう思ってる?


もし、他の人と少し違う目で見てくれてるのなら


1人で抱えず、全部話してほしい。
私だけが助けてもらってるから


今度は私も、須藤くんを支えたいんだって…………。



………それから少しの沈黙が流れた後
須藤くんが口を開いた。


「なんか、全部小野田さんにバレてる気がする。」


小さく笑う須藤くんは、どこかいつもと雰囲気が違う。



「……寂しそうに、見えたの。
一線を引く須藤くんが遠く感じて、


須藤くんのお父さんと会った時、須藤くんが怖かった。


今も、近くて遠い気がして
何も知らないまま私だけが助けてもらうのは嫌だから。」


でも、私に須藤くんの何がわかるんだって話だし


そう思ったら少し悲しいけど、それが事実だからごめんねと謝って離れようとした。


そしたらまた、須藤くんが私を引き寄せる。


「なんで、離れようとするの?」


少し、抱きしめる力が強くなった。