「夏帆が幸せそうで何より。」
「うん、幸せだよ。」
夏帆の笑顔を見てると私まで幸せな気持ちになる。
「あ、じゃあやっぱり恋人らしいこともしてるの?」
「………へっ!?」
私の質問に今度は顔を赤くする夏帆。
「そ、そ、そんなことしてないよ……!」
焦っているようで、そんな誤魔化す必要なんてないのになーと思いながらもそっかと答える。
そしたら夏帆は………
「で、でも手はつないだことある、かな……。この間。」
と答え、さっきよりもはっきりと顔が赤く染まる。
え……?
「まだ手だけしかつないでないの!?」
「そ、それだけで十分だもん……!
恥ずかしくて心臓壊れるかと思っちゃったし……」
………な、なんというピュアな子なんだ!
こんな純粋な子、今時いる!?
本物の天使かもしれない……!



