「ほら、慎也くんこっちだ。」
「あ、はい……。」
私は拒否しているのに対し、お父さんは須藤くんを強引に誘導するため行かざるを得ないようで。
少し困惑したような感じだった。
ほら、もー可哀想だよ。
やめてあげてほしい。
2階に上がったらすぐ帰っていいからって言おう。
「俺が降りてから真菜は来るんだぞ。」
「……わかった。」
もう何言ってもお父さんは聞かないと思ったから諦めて素直に返事する。
でもなんでお父さんが降りてからなんだろう。
まあ、いっか。
気にしても無駄だ。
「お父さん、認めてくれたみたいね。」
「そりゃ須藤くんだからね。」
認めて当然だよ。
「………あれ、お母さんどこか行くの?」
何故か鞄を持って出かける支度をしているお母さん。
「まぁね。」
「へー、じゃあお父さん家に1人いるのかぁ。それも嫌だなぁ。」
お母さんはいてほしいなって。
それからしばらく時間が経ち、ようやくお父さんが降りてきた。
結構話してたんだな………。



