よし、いっそのこと誘ったことにして都合悪かったらしいと嘘つこう。


迷惑かける方が悪いよね!



その後も2人で並んで歩き、私の家が見えてきた。


………と、思ったら。


「げっ、最悪。」
「どうしたの?」


「須藤くん、ここで帰っていいよ!」
「え?なんで……」


須藤くんがそう言いかけて、私の家を見たら納得したような顔をした。


なんと、家の前にお父さんが立っていたのだ。


なんで今日に限って帰ってくるの早いの!?



「いや、いいよ。
責任持って家まで送らないと。」



面倒くさいはずなのに、わざわざ私のお父さんと向き合ってくれる須藤くんはやっぱり優しいしかっこいい。


「ごめんね?」


「謝らないで。小野田さんは悪くないし、心配なんだよきっと。」


須藤くんは優しく微笑みながら話し、結局お父さんと2度目の対面をした。