向こうは私たちを見て、というか私を見て目を大きく見開いた。
どうしよう、挨拶した方がいいよね。
そう思い、会釈し言葉を発しようとしたら………
「父さん、今日は帰ってくるの早いんだね。
おかえり。」
ひどく冷たい、その声に私の身体は固まってしまう。
それは初めて聞く、冷たく低いその声に
私は戸惑うことしかできない。
今の、須藤くんが言ったの……?
顔を上げて須藤くんを見てみる。
須藤くんは驚くほど自然で、あまりにも綺麗な笑みを浮かべるけど
何故かゾッとするくらいその笑顔は怖かった。
上原の言っていた言葉を思い出す。
これが、多分上原の言っていた怖いくらい綺麗な笑顔………。



