「男は男で彼女奪ったとか言って喧嘩売ってくるし、理不尽にキレられるのは意味わからなかったから
そりゃ俺は黙って殴られるような人間じゃないし、喧嘩して……の繰り返し。
バスケで身体鍛えられてはいたから力には自信あったし、負けることはなかったな。」
そう言って、ようやく須藤くんが顔を上げた。
私を見て、視線が絡み合う。
「最低でしょ?俺。」
まるで今の話が嘘だったかのように、綺麗な笑顔を浮かべる須藤くん。
そんな須藤くんに対し、私は首を小さく横に振った。
「……本当に最低なら、きっと今も同じこと繰り返してる。」
でも今はしてないってことは、変われたってこと。
多分、その理由の一つに
上原と出会ったってこともあるんだろうな。
「それが最低なことだって気づいて、後悔して。
変わろうとしてる時点で、もう目の前にいるのは昔の須藤くんじゃないんだよ。
って、私が言っても説得力な…………」
続きの言葉を言いかけた時。
その前に須藤くんに優しく引き寄せられ、そのまま抱きしめられる。



