今、私の隣にいる須藤くんが?
真面目で、誰にでも優しくて
いつも笑顔の彼が
グレてた、と。
内容は想像以上で言葉が出ないけど、どこか切なげな表情から目が離せなくなって
きっとそんな風にさせてしまう理由があったのだと思う。
「バカだったんだよ俺は。
誰よりも。
単純で、忘れるようにそういうことして。」
ねぇ、なんでそんなに自分を下げる言い方するの?
それって後悔してるって、ことだよね?
「女だって近づいてきたし、最初は気持ち悪いと思って断ってたけど
しつこいし面倒くさくなって
黙らせるように口塞いで、その女の望むようなことして
なのに『もっと』って言って、まだ求めるんだ。
一回関係持ったら付き合ったとか、両想いとか勘違いする奴もいるし
好きじゃないって言えば最低って怒ったり、捨てないでって泣き叫んだり。
身体だけの関係なのに、そこに恋愛感情があるってよく思えたなって。」
乾いた声で笑う須藤くんは少し怖い。



