「えっと……」
そんな真剣な須藤くんにも、その言葉に対してもどう反応していいかわからず戸惑う。
「小野田さんの性格が、自分を傷つけてるんだろうね。」
なぜか、須藤くんには全てお見通しのような気がして
涙が出そうになる。
もう泣かないって決めたのに。
だって、できるわけない。
私の気持ちを優先するなんて。
一瞬でも揺らいで、目の前の事しか頭になくて受け入れかけてしまった私が嫌だというのに。
さらに気持ちに応えるなんて、そんな勇気も決意もないし
何より夏帆の笑顔を私は守りたかった。
少し視線を下に向け、目の前にいる猫をじーっと見つめる。
そしたら私の頭の上に、須藤くんがぽんっと手を置いた。
「須藤くん……?」
「……ごめんね。」
「え?な、なんで須藤くんが謝るの……?」
「俺、小野田さんが思ってるほど優しい人間じゃないよ。」
「……え?」
須藤くんは笑っていなくて
だけど私に向ける視線は優しくて
だからこそ、何を考えているのか。
私にはわからなかった。



