「ねー、あの人超かっこいいね。」
「何言ってんだ。他の男なんか見るなよ。」
「あ、妬いたー?
でも大丈夫。あたしはたっくん一筋だからね。」
語尾にハートマークがつきそうなほど、甘く話す女の人。
「そんなのわかってるに決まってるさ。
俺もだよ。」
と言って、こんな誰もが行くであろう猫カフェで突然キスをしだす2人。
慌てて視線を猫に向ける。
な、なんていうことを……!
こんな場所で……
その時ふと、夏祭りのことを思い出した。
あの時、満員電車なのに須藤くんに壁ドンされたかと思えば顔を近づけられ、遊ばれて顔を真っ赤にしてたであろう私。
周りから女子の悲鳴が聞こえてたってことは、私たちもあの2人みたいな感じだったのかな。
そう思ったら恥ずかしく、顔があつくなる私は、猫に顔を寄せてバレないように隠す。



