人気者の上原はいつも不機嫌




一気に周りに人がいなくなり静かになる。


さっきまで騒がしかったから、不思議な感じがする。



……実はあれから、夏帆を見るのも辛いわけで。



そんなの自分のせいだっていうのは、わかってる。わかってるのに……。


「……はぁ。」


ため息をつきながら、教室のドアを開けようとしたら………



私が開ける前に、突然中からドアが開いた。



まだ教室に残ってる人がいたの?


少し驚きつつ、顔を上げると……
「……あ。」


目の前に上原が立っていた。


最悪。
こんな形で会うなんて。


周りに人はいないから、2人の空間に入ったみたいでだいぶ気まずい。


「……ごめん。」
謝りながら俯いて、上原の横を通ろうとした。


そんなの顔が見れるわけない。


一刻も早くこの場から去りたい。
なんて思っていたら………



「そんなあからさまに避けられると結構傷つくんだけど。」


「……っ。」


ふと、上原の低い声が耳に届いた。
久しぶりに聞いた、いつもの上原の声。


「ご、ごめん……」


どうしたらいいのかわからなくて、とりあえず顔を見ずに謝る。


だって、あんなこと言っておいていつも通り話せる方がおかしいでしょ……?